2019年5月12日、イギリスの大手ブックメーカーのWillam HILL(ウィリアムヒル)で働く吉井さんと、Jリーグ第11節・ヴィッセル神戸×鹿島アントラーズの試合を観戦してきました。
普段日本では馴染みが薄いスポーツブックメーカーで働く方がJリーグをどのように感じられたのか、日本とイングランドのサッカー文化の違い、ウィリアムヒルの立場から見た今季のプレミアリーグのことなど、興味深いお話を伺うことができたので、ぜひご紹介したいと思います。
また、当サイト「サッカーTV」ではこれまで視聴情報メインの運営を目指していたため、記事の書き手である「私」の存在を出すことは避けてきました。
しかし今後は「ブログ」というカテゴリを新しく作り、「サッカーを見る楽しみを探求する」というコンセプトのもと、私自身のサッカーに関わる事柄や体験、サッカーにまつわる多くの方々の紹介などを積極的に発信していこうと考えています。
では今回はその第一弾、ウィリアムヒルの吉井さんとのJリーグ観戦記をご紹介します。
目次
そもそもWilliam HILL(ウィリアムヒル)って?
ウィリアムヒル(WillamHill)やブックメーカーという存在を詳しく知らないという方のために、基本をおさらいします。
ウィリアムヒルはオンラインギャンブル、スポーツベッティング(スポーツの賭け)を提供するイギリス最大規模のブックメーカーで、ロンドン証券取引所に上場している1934年創業の世界的企業です。
http://sports.williamhill.com/betting/ja-jp
日本ではW杯などの「ブックメーカーの優勝オッズ」を日本メディアで取り上げられる機会が多くなってきたので、サッカーがお好きな方であればブックメーカーという存在は何となく把握していて、ウィリアムヒルという名前も一度は聞いたことがある人が多いんじゃないかな、と思います。
ブックメーカーはスポーツを中心に様々な賭けを提供している会社で、例えばサッカーでは
- 勝敗予想
- ゴール数
- コーナーキックの数
- 誰がゴールするか
- 先制点はどっちか
などなど、ありとあらゆるものの賭けを楽しむことが出来ます。
ブックメーカーが発表している「1.20倍」などのオッズは賭金に対する払戻金の倍率を意味していて、例えば賭金1,000円でオッズ1.50倍の賭けに勝った場合、1,500円の払戻金があるので、500円が儲けになるというカラクリです。
「オッズが低ければ低いほど可能性が高い=鉄板」となり、「オッズが高ければ高いほど可能性が低い=番狂わせ」という構図になっているので、日本のスポーツメディアでもチーム間の力関係や前評判を確認する意味合いで、海外ブックメーカーのオッズを紹介することが多くなりました。
私と吉井さんが知り合ったキッカケについて
海外向けのイメージが強いウィリアムヒルですが、実は日本人向けのサービスも提供しています。
日本からも18歳以上であれば誰でもウィリアムヒルのアカウントを作成することができます。
もちろん日本語表記、日本円利用OK、日本語での日本人サポートも完備されていて、気軽に世界中のスポーツへの賭けを楽しむことが出来ます。
現役の日本人ユーザーも数万人ほどいて、実はVIPプレイヤーにはウィリアムヒルがイングランドプレミアリーグ観戦旅行などに直々に招待してるってご存知でしたか?
今回ご紹介する吉井さんはそのウィリアムヒルのロンドンオフィスで働いている方で、日本を含めた複数の国々のマーケットを担当しており、アフィリエイト広告など様々なマーケティング手法でウィリアムヒルユーザーを増やすためのミッションを抱えておられます。
「なぜウィリアムヒルの人と繋がりがあるの?」という点なんですが、これは私が別で運営しているサッカー専門のブックメーカー情報サイト「ブクサカ」がキッカケでして、私はこのサイトでブックメーカーの登録方法、サッカーへの賭け方など、日本人がブックメーカーを楽しむためのノウハウを発信しています。
このブクサカでウィリアムヒルを掲載し始めたのをキッカケに吉井さんと連絡を取り合うことになり、今回吉井さんがロンドンから日本に帰国するということで、Jリーグを一緒に見に行きましょう!とお声掛け頂いたというのが今回の観戦に至った経緯です。
ちなみに今回のJリーグ観戦記については、実は「ブクサカ」でも同じテーマで以下の記事を投稿しています。
参考 WillamHill社員の吉井さんとお会いしてきました|ブクサカ
ブクサカはブックメーカー専門サイトのため、既存・新規のブックメーカーユーザーが関心を持つ専門的な内容をまとめた記事内容にしており、こちらサッカーTVでは「サッカーそのものが好きな人」が興味を持ちそうな読み物コラムとして記事を作成しました。
もしブックメーカーに関心がある方はぜひブクサカの方の記事もぜひ読んでみてください!
日本からの利用と違法性について
ブックメーカーのことを話すと百発百中「日本人が利用するのは違法じゃないの?」という話になるんですが、結論は「日本人が利用しても警察などに取り締まられる可能性はない」という解釈で大丈夫です。
厳密に言うと「日本国内に法律がないため、違法でも合法でもない=グレーゾーン」というのが現状の一般認識なのですが、ウィリアムヒルも上場企業のため各国の法令遵守の意識は非常に強く、違法性の高いサービス提供は行いません。
各国の法規制に関してはもちろん、ウィリアムヒルユーザーが不利益を被ることがないよう細心の注意を払いながら日本国内でサービス展開をしているので、ウィリアムヒルでの賭けが理由で日本人が日本国内で取り締まられることはまず有り得ない。
違法性に関するもっと詳しい内容はブクサカでの記事に記載していますが、日本国内でカジノ解禁に関する政府主催のIR法案会議に投資側の立場でウィリアムヒルも参加しているようなので、その事実があるだけでもユーザーは安心かなと思います。
Jリーグはプレーも観客も大人しい?プレミアリーグとJリーグ
さて前置きが長くなりましたが、ここからは実際の観戦記や吉井さんとのお話を紹介したいと思います。
今回一緒に観戦したのは2019 Jリーグ第11節、ヴィッセル神戸×鹿島アントラーズ戦で、試合は0-1で鹿島が勝利しました。
イニエスタが途中出場したもののは、神戸はこの試合に敗れてリーグ戦6連敗。
神戸はリージョ監督解任後の混乱期真っ只中だったとは言え、初のJリーグ観戦がこんな試合で申し訳ないと思うぐらい塩分濃度高めの試合内容になってしまったのは非常に残念でした。
イニエスタ、ビジャ、ポドルスキや世界的選手を立て続けに獲得したことで、ロンドンでも「VISSEL KOBE」が知れ渡っているようですが、それと同時に成績不振も世界中に伝わっているのが悲しいですね。。。
ウィリアムヒルが発表していたシーズン開幕前のJリーグ優勝オッズではヴィッセル神戸は川崎フロンターレ、鹿島アントラーズに次ぐ3位だったんですが、現在10Bet Japanという別のブックメーカーでは(6月7日時点で)は392.00倍の13位タイ、降格圏との勝ち点差1というギリギリの状況です。
試合後「プレミアリーグと比べてどうでした?」と聞いてみたところ、「選手のプレーも観客も大人しい」というのが率直な感想だったようです。
異なる選手のプレースタイル、サポーターの応援スタイル
まずプレー面については、当然プレミアリーグの方がもっとバチバチの激しさがあってプレースピードも断然速いのは当然ですが、イエローカードが少なかったり、プレーの激しさ一つでも、やっぱり「Jリーグは大人しい」という印象になったみたいです。
サポーターの応援についても聞いてみましたが、今回観戦した試合中でのブーイング、試合後のサポーターの反応などを見ても、Jリーグは「優しい、大人しい」というイメージだったようです。
プレミアリーグでは旗を使った応援が禁止されてるのもあって、観客は色んな種類のブーイングを使い分けますし、リアクション一つで喜怒哀楽を表現するのが上手です。
Jリーグだと頑張って声出すのがゴール裏で、メインスタンドやバックスタンドのお客さんは割と大人しく試合を見てることが多いと思いますが、海外ではどこの席の観客も一人ひとりが大声で歌を歌うし、野次を飛ばすし、ブーイングも飛ばします。
個人的に海外と日本の観客の一番の違いって観客が激しいリアクションを人前で示すことを全く恥ずかしがらないことだと思っていて、海外ではリアクションを示すことで観客が試合に参加している感じが凄くします。
海外では普段は凄く大人しい性格の人なのにスタジアムに来るとガラッと人格が変わって激しい野次を飛ばすようなタイプはよくいるんだそうです。笑
まぁJリーグは安全で落ち着いた雰囲気があるのが良い部分でもあると思っているので、その良さを残しつつ、海外のような本場の雰囲気が国内のスタジアムで味わえるようになるといいなと思いますね。
ウィリアムヒルがスポンサーを務めるトッテナムが大躍進!
プレミアリーグのお話もいくつか伺うことができました。私が何より聞きたかったのが、ウィリアムヒルがスタジアムスポンサーを務めるトッテナムの大躍進です。
ウィリアムヒルはチェルシー、トッテナムのスタジアムスポンサーを務めていて、今季は
- トッテナム:チャンピオンズリーグ決勝進出(準優勝)
- チェルシー:ヨーロッパリーグ優勝
という見事な成績を残し、両チームとも来季チャンピオンズリーグ出場権を無事に確保しました。
特にトッテナムはCL準々決勝のマンチェスターシティ戦、準決勝アヤックス戦と奇跡的な大逆転を立て続けに演じたこともあり、ウィリアムヒル社内でも相当な盛り上がだったようですよ。
ウィリアムヒルはトッテナムの新スタジアムのスポンサーですから、今回の大躍進を受けて「スタジアムに投資して良かった!」というポジティブな雰囲気が社内には流れているようですし、何よりスポンサーに関するウィリアムヒルの経営判断は見事だと思いますね。
吉井さんいわくウィリアムヒルでは「どのチームのどういう種類のスポンサーになれば自社の利益が最大化するか?」に関して入念にリサーチするらしいんですけど、その結果としてトッテナムとチェルシーの今季の成績につながった訳なんで、これは本当にスゴイことだなと。
個人的にチェルシーとトッテナムっていう、サポーター同士の中も悪いライバル2チームを同時にスポンサーするのもスゴイと思いますけど、エバートンとのスポンサー契約が昨季限りで終了しているというのがまたウィリアムヒルの経営判断の良さを物語っているような気がします。笑
スポーツベッティング文化を日本に広めたい!
日本ではあまり馴染みがないブックメーカーですが、吉井さんは日本でも気軽に賭けを楽しみながらスポーツを観戦できる文化を広めたいという思いのもと、ウィリアムヒルで働いていらっしゃいます。
私も現役のウィリアムヒルユーザーですが、100円でも500円でも金額を賭けると試合観戦の面白さや興奮度はやっぱり全然違ってくるんで、試合観戦をより楽しむためのスパイスとしては知っておいて損はないかと思います。
ブックメーカーでは1試合ごとに色んな賭け方ができるので日本のtotoよりも勝ちやすいというのも魅力ですし、無理に大きな金額を賭けたりする必要はありません。
データを調べて予想してみたり、こういうサッカーの楽しみ方があるんだ!というのが、日本でも今後広がいっくれればいいなと思います。
まとめ
今回はなかなか日本では馴染みがないブックメーカーで働く、吉井さんとのJリーグ観戦記をご紹介しました。
もしブックメーカーでの自分もプレーしてみたい!という方は「ブクサカ」にて、初心者向けにブックメーカーへの登録方法、出入金のやり方、具体的なサッカーへの賭け方を紹介しているので、こちらを参考にしてもらうとすぐにプレーを開始できるかと思います。
⇒ ウィリアムヒルのやり方・始め方(ブクサカ)
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実際のプレーに抵抗がある方は、Jリーグや欧州サッカーの予想オッズを参考に試合の情報収集に役立てるなど、自分独自の試合観戦のスパイスにブックメーカーを活用してもらえたらと思います!