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ロシアワールドカップ:優勝オッズから見る優勝国予想と展望

ワールドカップトロフィー

あなたはロシアワールドカップでどこの国が優勝すると思いますか?

大会の展望や優勝候補を考えるのに参考になるのがブックメーカーの優勝オッズです。

ブックメーカーは賭け相場のプロです。

そのブックメーカーが独自に算出したオッズは、いわば彼らにとって事業の生命線。その賭けのプロである彼らが算出した優勝オッズを見ることによって、ロシアワールドカップの展望が見えてくる訳です。

どの国がロシアワールドカップを制するのか?各国のチーム状況や戦術面、大会の組み合わせや、決勝トーナメントの勝ち上がりを想像しながら、大会展望を一緒に予想してみましょう。

海外ブックメーカーには日本からも参加することができるので、予想に自信がある人は一攫千金を狙ってブックメーカーに参戦してみてください!

目次

 

ウィリアムヒルの優勝オッズから見る、ロシアW杯の優勝候補

大会開幕前の6月2日時点、イギリス大手ブックメーカーのウィリアムヒルの全32ヶ国の優勝オッズがコチラです。

ロシアW杯優勝オッズ
ブラジル 5倍 ドイツ 5.5倍
フランス 6.5倍 スペイン 7倍
アルゼンチン 10倍 ベルギー 12倍
イングランド 17倍 ポルトガル 26倍
ウルグアイ 26倍 クロアチア 29倍
コロンビア 34倍 ポーランド 51倍
ロシア 51倍 メキシコ 101倍
デンマーク 101倍 スイス 101倍
ナイジェリア 151倍 スウェーデン 151倍
エジプト 151倍 セネガル 151倍
セルビア 151倍 ペルー 201倍
アイスランド 251倍 日本 251倍
モロッコ 301倍 コスタリカ 301倍
韓国 401倍 オーストラリア 501倍
イラン 501倍 チュニジア 751倍
パナマ 1001倍 サウジアラビア 1001倍

オッズは刻々と変化しますが、大会開幕前のオッズから推測すると、ウィリアムヒルはブラジルとドイツが大本命レベル。

フランスとスペインが追いかける展開で、力関係的にはこの4ヶ国が実質的な優勝候補と見ているようです。

5番手のアルゼンチン、6番手のベルギーも高評価ながら、優勝争いと言う観点ではアウトサイダー的な評価。

そこにイングランド、ポルトガル、ウルグアイが続きます。ここまでで9ヶ国です。

ちなみにEURO2012を制覇したポルトガルは大会開幕前は6番手評価で、オッズ21倍をひっくり返す見事な逆転優勝でした。

今回のロシアワールドカップでも、優勝の可能性があるのはせいぜいポルトガルとウルグアイまでの上位9ヶ国というのが、大筋の見方です。

個人的にはここ数大会で優勝、決勝進出経験のあるアルゼンチンまでの上位5ヶ国までを優勝候補かなぁと思います。

EUROは伝統的に番狂わせ優勝が多いですが、W杯は伝統国の優勝に落ち着く傾向が強いので。

 

優勝候補の大本命、ブラジル

ロシアワールドカップに挑むブラジル代表メンバー

チッチ監督に率いられたセレソンは6度目のW杯制覇がノルマ。

優勝オッズ5.00倍は大会最高評価です。史上最も組織的と称される、最強のセレソンがいよいよ始動します。

GKアリソン、チアゴ・シウバ、マルキーニョス、ミランダ、マルセロ、カゼミーロ、パウリーニョ、レナト・アウグスト。

前にはコウチーニョ、ウィリアン、ドウグラス・コスタ、ガブリエル・ジェズス、フィルミーノ、そしてネイマール。

選手層はヤバイ。ヤバすぎる。

唯一の懸念は右サイドバックのダニエウ・アウベスの欠場です。代役はダニーロだと思いますが、この選手は守備に相当な課題を抱えていますから、優勝を争う上では、ここが最大の弱点になるんじゃないかと…。

 

組み合わせに恵まれており、順調に行けばベスト4までは楽観できる

今大会のセレソンはグループリーグではスイス、セルビア、コスタリカと対戦。

1位通過すれば決勝トーナメント1回戦でドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国の組の2位と対戦します。

準々決勝でもベルギー、イングランド、ポーランド、コロンビアあたりとの対戦が濃厚で、早い段階で優勝候補との対戦を避けられるのは好材料。

ドイツとは決勝トーナメント1回戦で当たる可能性がありますが、この2ヶ国なら順当に1位通過をして対戦を避けられるでしょう。

決して楽な相手とまでは言いませんが、ブラジルであればベスト4までは予定通り勝ち進む可能性が高いと思います。

問題はその先ですね。準決勝以降で右サイドバック問題が解決できていなければ、優勝は難しいかもしれない。

 

大会連覇を狙うドイツ

ロシアW杯に挑むサッカードイツ代表チーム

ドイツ代表は2006年以降、W杯とEUROの全6大会で全てベスト4以上。W杯だけでも16大会連続ベスト8進出中。

次から次へとどんどん新しい選手が出てきて、コンディションを落とせば過去の実績に関係なく容赦なく落選(日本とは大違い!)。

今大会は4年前に活躍したゲッツェ、シュールレ、プレミアリーグで大活躍したザネですら落選し、ラーム、ポドルスキ、シュバインシュタイガーも既にチームから去りました。

それでもドイツは優勝候補筆頭。強すぎる。

若手主体で臨んだコンフェデでは「この大会がなくても我々は一切困らない」と平然と言い放ち、蓋を開けてみれば「予定通り優勝」。

今大会はノイアーがレギュラーで出るのかどうかの問題もありつつ、テア・シュテーゲン一人でそんな問題も全解決。

開催地も自国に近い欧州だし、まぁ今大会もベスト4は固いでしょうな。

 

総合力はワールドクラス、あとはコンディションとマネジメントだけ

唯一の懸念は、彼らのポテンシャルが100%発揮させられるかどうかだけ。

レーブ監督のマネジメントはもちろん、怪我を抱えているノイアー、ボアテング、エジルといった中心選手のコンディション調整が最重要課題です。

主な登録選手を見て見ると、GKはテア・シュテーゲン、ノイアー、DFにフンメルス、ボアテング、ズーレ、ヘクター、キミッヒ、リュディガー。

中盤から前はクロース、ケディラ、ギュンドアン、ゴレツカ、ドラクスラー、ミュラー、エジル、ロイス、ヴェルナー、マリオ・ゴメス…。

ご覧の通り、弱点らしい弱点は見当たらない。大会前の強化試合で5試合勝ちなしが気になるぐらい。

チームが持ってるポテンシャルを100%発揮すれば、1962年のブラジル以来の大会連覇も実現可能でしょう。

 

レ・ブルーの復権なるか?フランス

ロシアワールドカップに挑むフランス代表チーム

2年前のEURO2016では自国開催で準優勝。今大会のフランスは有り余るアタッカーの中から選抜された、大会屈指の攻撃陣を擁します。

今大会はベスト4以上が最低ノルマ。フランス国内でも「我々は優勝候補」という意見が支配的で、期待と自信に満ち溢れた代表チームです。

主力メンバーは最前線にジルー、その背後にはグリーズマン、ムバッペ、レマル、デンベレ。

落選したのがコマン(バイエルン)、ラガゼット(アーセナル)、マルシャル(マンチェスターU)、あと怪我をしてしまったパイェ、代表から追放されているベンゼマ。

すごい攻撃陣です。攻撃陣のレベルはアルゼンチンと並んで大会最高クラスです。

中盤にはポグバ、カンテ、マテュイディ、トリッソ、最終ライン真ん中にはヴァラン、ユムティティ、左にはメンディ、右はシティベ、GKロリス。

タレントは十分揃っていますが、特に左右サイドバックが手薄なこと、最終ラインの主力選手とバックアッパーに経験値に差があることが懸念点。

特に大会中盤以降の累積警告、けが人など、アクシデントが起きたときの対応力が不安視されています。

 

グループリーグは問題ないが、決勝トーナメント以降の対戦相手に不安?

グループリーグはオーストラリア、ペルー、デンマークと対戦予定。

ここは問題ないと思いますが、決勝トーナメントに1位で通過するとアルゼンチン、クロアチア、アイスランド、ナイジェリアの組の2位と対戦するので、いきなりクロアチアと対戦する可能性がある。

さらに準々決勝ではA組1位(ロシア、サウジアラビア、ウルグアイ、エジプト)とB組2位(スペイン、ポルトガル、モロッコ、イラン)の勝者と対戦するので、準々決勝でスペイン、ポルトガル、ウルグアイと対戦する可能性が高い。

ここをようやく突破して、いよいよブラジルが登場…となると、優勝はもちろん、ベスト4までの道のりも非常に険しいことが分かります。

グリーズマンとムバッペの大ブレイクで難敵を次々と倒していく期待をしつつ、ベスト8であっさり消える可能性も割と高いんじゃないかと思っています。

私は2年前のEURO2016でフランス代表チームを現地観戦してきたので、このチームはすごく応援しています。

 

3大会ぶりの優勝なるか、スペイン

ロシアワールドカップに挑むスペイン代表チーム

前評判が非常に高く、自国内でも3大会ぶりの優勝を期待する声が圧倒的。

選手のクオリティも文句のつけようがない。デルボスケ監督の跡を継いだロペテギ監督は戦術面でも評価が高く、モチベーションもある。不安材料は少ない。

しかしグループリーグ第1戦はクリスティアーノ・ロナウド擁する、欧州王者の隣国ポルトガルです。

スペインって伝統的に1戦目に滅法弱いから、ここでコケると前回大会と同じような大失態を演じる可能性がある。

不安材料が少ないときのスペインって物凄く不安なんですよ。矛盾してるけど。

かつての「無敵艦隊スペイン(笑)」だった時代を知ってる人間からすると、前評判が高いときほど不安になるチーム、それがスペインです。

順当に力を発揮できれば、ファイナリストも、2度目の世界制覇も夢じゃない。そのためには、まずグループリーグを1位で通過することでしょう。

 

選手層は大会トップクラス、あとはコンディションだけ

スペイン代表のレギュラーメンバーをみていくと、GKデヘア、最終ラインは右からカルバハル、ピケ、セルヒオ・ラモス、ジョルディ・アルバ。

中盤にはブスケッツ、チアゴ・アルカンタラ、イニエスタ、イスコ、シルバ、最前線にジエゴ・コスタ。

前回大会のハメス・ロドリゲスのように、イスコが大ブレイクすれば一気に決勝までいけるかも。

ベンチには流れを変えられるマルコ・アセンシオ、ルーカス・バスケスらが控えており、その他にもナチョ、モンレアル、アスピリクエタ、サウール、コケがいます。

ちなみにセスク、ペドロ、モラタ、マルコス・アロンソといったチェルシー勢は既に落選。

選手層は大会トップクラスなので、あとは持てるポテンシャルを100%発揮できるコンディションを整え、序盤から取りこぼしをしない安定感ある戦うだけ。

ファイナリストかグループリーグ敗退か、さて…。

 

不安一杯、ストライカーも一杯、問題山積みのアルゼンチン

ロシアワールドカップを目指すアルゼンチン代表メンバー

前回大会の準優勝国なのに、不安一杯のアルゼンチン。

予選では最終節でメッシの土壇場ハットトリックで出場権を確保し九死に一生を得る。ここ4年で監督が4人目という時点でどうかと思いますが、特に中盤から後ろには、未解決の問題が山積み。

長く代表を支えてきたマスチェラーノは往年の輝きを既に失い、GKはワールドクラスはおろか、欧州で通年レギュラーを取れる選手もいない。

3月のテストマッチでスペインに1-6と大敗。

良くも悪くもメッシ中心のチームなので、ディバラ、アグエロ、イグアインと共存させる最適解が見つからず、有り余るワールドクラスのアタッカーを活かしきれない。

その上で守備には計算できる選手が少ないという、アンバランスなチームです。自力を出せば強いが、いかんせん不安材料が多すぎる。

優勝もあればグループリーグ敗退もありえる、今大会のアルゼンチンは全く読めない。

 

グループリーグ第2戦のクロアチア戦が最初の山場

順調に勝ち上がれるかどうかは、グループリーグ第2戦のクロアチア戦の成績次第でしょう。ここを勝つか、引き分けで乗り切り、グループリーグを首位通過できればベスト8までは行けるはず。

でもクロアチア戦を落とすとグループリーグ敗退の危険性もあるし、仮に2位通過してしまうと、ラウンド16でフランスと当たる可能性があります。

メッシも最後のW杯になる可能性が高いし、代表タイトルはまだ一つも取っていない中で、今大会はどんな結末を迎えるのか…。

 

あなたはどの国が優勝すると思う?

各国の状況を簡単に見てきましたが、あなたはどの国が優勝すると思いますか?

私の予想はスペイン。

欧州開催のW杯なので南米勢の優勝はないと見て、代表では光り輝くイスコの大ブレイクに期待。

あなたの予想はブラジル?ドイツ?スペイン?

いやいや、古豪ウルグアイ?欧州王者のポルトガルだって負けてない。こういう予想って、楽しいよね。

 

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ブックメーカーを楽しんでいる様子

ちなみに、ここで紹介したウィリアムヒルには日本からも参加することができ、実際にブックメーカーで優勝予想に賭けることもできます。

1,000円でも3,000円でも、なんなら100円でも10円でも少額の賭金で参加できるので、ギャンブル好きの方はもちろん、予想に自信がある人はぜひ参加してみてください。

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私はスペイン優勝に3,000円ほど賭けてみようかな。オッズ7倍なので、的中すれば21,000円をGetです。優勝予想以外にも、1試合の勝敗で賭けることもできるので、興味がある人はぜひ!

 

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